ご挨拶


若 林 秀 典 氏

国際ロータリー 第2620地区
2026-27年度ガバナ

若 林 秀 典 (藤枝南RC)

持続可能なインパクトを生み出そう

1月11日から15日までアメリカフロリダ州オーランドで開催された国際協議会に出席してまいりました。ローゼン・シングル・クリークホテルに到着早々、水野功RI理事をはじめ、2名のRI理事エレクト、3名のファシリテーター(1名はRI第2620地区 野口英一パストガバナー)の出迎えを受けました。いよいよ、 200以上の国と地域のガバナーエレクト約510名の方々との勉強会が始まるのだなと緊張感が高まりました。
さて初日の本会議でオラインカ・ハキーム・ババロラRI会長エレクト(当時)は次年度のロータリー活動の根幹となる考え方として
「CREATE LASTING IMPACT」=「持続可能なインパクトを生み出そう」
というメッセージを強く打ち出されました。
これは一時的な成果や単発の事業に終わるのではなく、地域社会に長く良い影響を与え続ける活動を目指すことを意味しています。奉仕の「量」よりもどのような変化(Impact)をもたらすかが問われています。

RI会長エレクトは特に
・事業や奉仕活動における「継続性」
・クラブや地区の取り組みが次年度以降も生かされる仕組みづくり
・会員一人ひとりの関わりが長期的な変化につながること
の重要性を繰り返し強調されました。
これからのロータリーには「何をやったかだけではなく、その活動がどのような変化を生み、どれだけ長く影響をのこすのか」という視点が求められています。

ババロラRI会長が強調した4つの重点事項
ポリオ根絶への継続的な取り組み
世界ではポリオ根絶まであと一歩の段階にあります。ワクチン接種活動だけでなく、監視体制の維持や啓発活動を含め、「最後の一押し(LAST MILE)」を決して止めないことが求められています。

平和の推進と対話の促進
分断が進む現代社会において、ロータリーには対話と相互理解を通じて人と人をつなぐ役割があります。地域レベルでの平和構築や、青少年育成・教育支援は、未来の平和を支える基盤づくりと位置づけられています。

会員増強とクラブ体験の向上
会員数の拡大そのものが目的ではありません。多様な人材が歓迎され、役割と居場所を実感できる、「参加して良かったと思えるクラブ体験」をつくることがクラブの持続性につながると強調されています。

地域に変化をもたらす奉仕活動
奉仕の成果は、事業数や金額だけで測るものではありません。その活動が地域にどのような変化を生み、数年後も良い影響が残っているかが重要とされています。
これら4つは別々の取り組みではなく、すべてがつながり合い、「Create Lasting Impact」の要素として位置づけられています。

感 想
前年度のRI会長メッセージは「UNITE FOR GOOD」。
今年度は「CREATE LASTING IMPACT」。
表現は違ってもこれは別々のメッセージではないと思います。むしろ「同じ方向を向いた連続したメッセージ」と捉えるべきだと思います。
UNITE(団結)は目的でなく、手段です。力を合わせることでより大きな「良いこと」を行い、その成果を“未来に残る価値”へと結実させていく、その到達点こそがIMPACTではないでしょうか?
つながりが信頼を生み、歓迎の姿勢が参加を生み、行動が変化を生むのです。
ロータリーの価値は、そこで生まれる「持続可能なインパクト」にあるのでしょう。
ババロラRI会長の発信は、まさにその一点に集約されていると感じました。「変化とインパクトは異なる。変化は始まりであり、インパクトは持続しなければならないものである」という話が印象的でした。
「変化」と「インパクト」は同じようで全く異なり、変化は“きっかけ”、インパクトは“未来に残る結果”なのだと、私も強く感じました。私たちが取り組む奉仕や会員増強も、実施した瞬間の成果で終わらせず、地域の中で根づき、継続し、次の世代へつながっていく形にしてこそ意味があります。
変化に満足するのではなく、その変化を積み重ねて「持続可能なインパクト」に高めていく……。この視点を常に忘れずに行動していきたいと考えます。