ガバナー挨拶

新たな時代を生きるロータリー

変化の潮目、ロータリーへの問い

 今世界は、SDGs(持続可能な開発目標)を掲げ、気 象変動、脱炭素などの環境問題で、次世代に負担を 押し付けない社会の実現に向けて取り組み、差別・抑 圧・蔑視にみる人権問題などで、多様性を受け入れ、 公平で開かれた社会に向けての模索を続けていま す。これまでのやり方が根底から問われ、変えるべきは 変えながら新しい社会で新たな幸福を追求していく過 程を今の私たちは歩んでいるのだと思います。
 ロータリーも同じです。ここしばらくの変化を助走とし て、今私たちは大きな変革にさしかかっています。これ までへの郷愁は当然ありますが、そこに浸ってばかりも いられない大きな潮流の、新たな時代の中にいます。
 それに加えて、人類が初めて経験した短期間での 新型コロナウイルスの蔓延は、世界中を混乱に陥れ、 未だに収束せず私たちの行動を制限し、さらには新種 変異型ウイルスの出現もあって、誰もがどうなるという 確証もないまま漠然とした不安の中で生活しています。

 ロータリーの例会や地区セミナー、周年記念式典も IMも軒並み中止となり、長く休会が続いたクラブの求 心力を保つのにも、会長・幹事は苦労したでしょうし、奉 仕活動にしても何をしたらよいのか、と悩まれたことと 思います。
 今回のコロナは全世界を席巻して、ここまで積み上 げてきた経済や暮らしを、さらには平和に対する概念を も根底から揺さぶった感じですが、コロナはロータリー に根源的な問いを投げ掛けたのだと思います。

 「ロータリーは本当に今のままでよいのか?」
 「クラブは本当に会員の力になれるのか?」
 「ロータリーは世界や地域に何ができるのか?」

 それらの問いには、これからどうなっていくのかの見 通しがつかなければ簡単には答えられませんが、どの ように会員の結束を図り、クラブに留まっていただき、ウ ィズ・コロナを共に闘って、その中でロータリーをより力 強く、より会員のため地域のためになるようにして、平和 な世界にしていくのか、ということを私たちに投げかけ たのだと思います。

新たな時代に踏み出そう

 例会が再開でき、これまでのような活動ができるよう になった時に、クラブはどのように動けばよいのか。こ の時こそクラブのこれからのスガタを皆で考え、話し合 い、決めていくきっかけにしていただきたいと思います。
 それを言葉としてまとめるのは、やはりクラブ戦略計 画です。クラブのこれからを考え、どうしていくのかを考 えるきっかけになります。
 これまでのクラブ運営に、特に問題があるわけでは ないと思っている会員もいます。一方で、何となくの停 滞感を感じたり、これを機会にクラブを新しくしていき たいと思っている人もいます。「コロナが終息した世界 は、もう元には戻れない」とWHOのテドロス事務局長 が発言していますが、クラブもやや同じだと思います。 新たな生活様式と表現されますが、それはクラブも同 じで、多分コロナで孤立を余儀なくされ、奉仕活動もま まならなかった会員が、家に留まってきたことでの心的 変化に起因しているのだろうと推測します。

 しかしコロナ禍を福に転じるとすれば、これからの時 代にクラブをこんなふうにしていきたい、という、なりたい クラブの像が共有できれば、そこを目指してやっていこ うと一歩も二歩も踏み出していくよい機会ではないか と思います。シンプルに考えれば、意識を共有し一緒 に行動して活性させる、ということになります。

 でもこれが難しい。いわゆるモチベーションギャップも あれば年齢ギャップもあります。ですからこれらをどう扱 うのか、というところに戦略計画があります。つまり、一 人一人がクラブの将来像を共有して、各々が役割を担 い、そこに向かって実際行動を起こせる計画作り、とい うことです。皆の力を集めることのできるクラブとして、ウ 国際ロータリー 第2620地区 2021-22年度 ガバナー 新たな時代を生きるロータリー 小林 聰一郎(甲府北RC) ィズ・コロナの中で自分達はどのように進んでいくのか? の考え時ではないでしょうか。

 互いに共通認識のもとにクラブを活性させて、例会 を尊び、気心の知れた仲間と一緒に楽しく活動して、 地域のお役に立ちながら自分を高める機会とすること ができるクラブ、ということだと思いますが、それをクラ ブ委員会活動としてどのように落とし込んでいくのか が委員長のやるべきことになります。

国際協議会で学んだこと

 2021-2022年度に向けての国際協議会は、フロリ ダ・オーランドで開催される予定でしたが、新型コロナ ウイルスの世界的蔓延により、全てをオンラインで開催 する初めての国際協議会になりました。
 今回は世界中からZoomに参加する時差の関係も あって、2月1日から11日までの日程で開催され、ガバナ ーエレクトとして5回の本会議、6回の分科会、2回のセ ミナーに参加しました。

 5回の本会議は、RI年度方針や主要メンバーによる スピーチ、それに対してのロータリーの取り組みや考え 方などの情報を受けることが主でした。
 各分科会は、その本会議での情報を受けてのセッ ションでした。6回の分科会は独立した分科会ですが、 互いが連動していて、前の分科会で考えたり話し合っ たことなどが後の分科会の討議の検討項目として出て きたりしますので、気の抜けない11日間となりました。
 私が参加した最初の分科会は、40歳代の女性研 修リーダーにより進行され、Zoomにより振り分けられた 日本4人、アメリカ2人、オーストラリア2人、タイ2人による 1時間30分のセッションでした。その分科会では、「昨 夜の本会議でのシェカール・メータRI会長エレクト強 調事項、『会員増強』『ロータリー奉仕デー』を、どのよ うに計画し、準備し、実行して、評価するのか? を『クラ ブAction Plan』に書き込むことについて話しあいまし ょう」ということで始まりました。この「Action Plan」は 私たちが言う「クラブ戦略計画」のことです。クラブの 中長期を考えた戦略計画ではなく、RI会長エレクトの 強調項目を次年度実現するための実際的取り組み、 すなわち「Action Plan」に、ということでした。

 その後の分科会は、「参加者の会員基盤を広げる」 「世界を変える行動人」「奉仕のインパクト」「ロータリ ーでの経験を向上させる」「行動しよう」などで、日本 のガバナーエレクトとローターアクトの分科会や、各国 の混成チームでの話し合いもあり、多様性での違いを 強く認識する協議会となりました。セミナーは、ロータリ ー財団のWFとグローバル補助金の醵金(きょきん)比 率の変更などについてで、グローバル補助金が活発 に使われるようになったことによる資金不足対応につ いての説明でした。

『SERVE TO CHANGE LIVES -  奉仕しよう みんなの人生を豊かにするために』

 第一本会議で発表されたシェカール・メータ次年度 RI会長テーマは、『SERVE TO CHANGE LIVES奉仕しよう みんなの人生を豊かにするために』です。
 「奉仕する時、だれかの人生だけでなく、自分の人 生も豊かになります」「奉仕とは自分がこの地上に占 める空間に対して支払う家賃です」などの言葉と共に 発表されました。  そのシェカール・スピーチに出てきたキーワードは、

 「GROW MORE DO MORE」
  もっと成長しよう、もっと行動しよう。
 「もっと成長」は、会員を増やし参加者基盤を拡げよ う。その手法として「each one, bring one みんなが 一人を入会させよう」。
 「もっと行動しよう」は、「ロータリー奉仕デー」を各ク ラブが実施して、より大きなインパクトをもたらそう、ということです。

 次年度取り組み行動プラン「クラブAction Plan」 の作成を、各クラブは次年度の活動を計画され、計 画書を作成することと思いますが、それらの計画書 や、クラブ中長期を考えるクラブ戦略計画とは別に、 「SERVE TO CHANGE LIVES- 奉仕しよう みん なの人生を豊かにするために」の実現に向けて、また ガバナーの重点活動について、クラブとしてどのように 実行するのかの計画、すなわち、「次年度取り組み行 動プラン『クラブAction Plan』」を作成し、クラブ運営 に反映させていただきたく、よろしくお願いいたします。

 次年度、クラブ会長、幹事をはじめ、奉仕委員長、 会員の皆さまと一緒にRI第2620地区を「GROW MORE DO MORE」出来ますよう、ご理解ご協力を よろしくお願いいたします。